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第2回サカジェクトX

「大阪に上陸。焼肉の味を知れ。」


〜無計画な若者たち。その行く末は?〜
12月1日(土曜日)
7:30JR大阪駅前バスターミナルに到着。
初めて、降り立った大阪の朝は、とてもすがすがしかった。
しかし、ケーブル王は一人浮かない顔をしている。
どうやら、バスの中で一睡も出来なかったらしい。
自分から、バスで行きたいって言ったくせに。
私を含めた3人は、見事に爆睡。気づいたら大阪に着いていた。
昨日の夜から何も食べていないので、とりあえず朝食でも。
しかし、朝早いせいか、というより初めての大阪なので、どこに何があるのか全く、わからない。
わかりやすく、東京にたとえて表現すると、早朝の東京駅丸の内口に、ポツリという感じ。
しかたなく、朝から営業していそうな、マック(関西風に言うならマクド)をさがす。
が、しかし大阪のマックは、朝は8時からの営業、東京はもっと早くから営業してると思ったが。
待つのは面倒だったので、とっとと移動することに。
めざすは、生駒ケーブル
このケーブルカーは、日本で最古のケーブルカーらしく、以前から、一度乗ってみたいと思っていた。
生駒は奈良県、この時点で本来の目的である大阪観光からから外れている。

これからの道中が不安なものだ。

早速、切符を買うために駅へ。
この駅同じ場所に存在しながらJRだと大阪駅で、私鉄になると梅田駅と呼ばれている。
全くまぎらわしい。この時点で関西に不信感を抱いた。
今回の旅は無計画がメインだが、大阪の私鉄に一日乗り放題の、「スルットKANSAI」なる切符を購入することは決めていた。
しかし、このスルットKANSAIがまた、まぎらわしい。
基本的には各駅で販売されているのだが、使用可能エリアは大阪市内限定。(2000円)
これでは、奈良県の生駒には行けない。こんなときのために、エリア拡大版なる切符も発売されていることはすでに調査済み。
とりあえず、梅田駅の駅員にどこで販売しているかをたずね、窓口へ。
そこで、スルットKANSAIのエリア拡大版を購入することに。
「2300円です」駅員のおっちゃんが言う。
あれっ!なにかおかしい。たしか、私の調査した情報では2500円だったはずだが。最近、値下げでもしたのか。
気になるので、再度確認してみる。
するとそこには、阪急拡大版の文字。
えっ!これって、近鉄には乗れないの。
駅員は、「近鉄拡大版なら、近鉄の駅にいってもらわないとね。」と言った。
なんと、このスルットKANSAIは、エリア拡大版にも種類があって、近鉄、阪急、阪神、南海の各社がそれぞれ販売していたのだ。
こんどは、布施を目指し、電車で移動。まさに、たらい回しである。

布施にて、やっと念願のチケット

「スルッとKANSAI一日乗車券近鉄拡大版」に出会うことができた。2500円也。

これで、もう怖いものはない、電車に乗りまくることができるようになった。

ここまで、無駄な移動を繰り返したため、時計をみると午前9時を過ぎていた。
先を、急ぐ私は、ケーブルカーのある、生駒を目指した。
ケーブルカーの駅は生駒駅から歩いてすぐのところにあった。

ケーブルカーファンのケーブル王は、いやがおうにもテンションUP。
この、ケーブルカー、なんと客車がねこといぬ。
イヌの方が
「ブル」、ネコの方が「ミケ」という名前までついている。
もう少しは、ネーミングにヒネリをいれてほしいものだ。
切符を買い、早速ブルに乗り込む。
車両はかなりの混雑ぶり。
そして、乗客の平均年齢が異常に高い。
平均70歳位だと思う。どうやら、終点の宝山寺に行く人々が大半みたいだ。

しかし、我々の目標はさらに上の、生駒山頂。
よって、もういちど、ケーブルカーに乗り継がねばならないのだ。
ケーブルカーの乗り換え駅の宝山寺駅に着くと、駅の中に結構大きな
クリスマスツリーがあったので、とりあえず記念写真を撮りまくるメンバー。

が、しかし、写真を撮っている間に、なんとケーブルカーが出発してしまったのだ。

「ちょっと、待ってくださいよ。」叫ぶ、コタちゃん。

でも、次のに乗ればいいやと、軽い気持ちで、時刻表をみる。
また、びっくり。つぎの出発は40分後
しかたなく、次の駅まで歩いてみることに。(この時点ではまだまだ、みんな元気。)
宝山寺へと通じる参道をゆっくり歩く。
ケーブルカーの駅はすぐ近くだし、時間もあったので、宝山寺でお参りすることにした。
それにしても、この宝山寺は、すごく賑わっている。どこをみても人だらけ。
まさに、「日本のメッカ状態」(平均年齢は相変わらず異常に高い)
人の多さに圧倒されながらも、時計を見ると。あと5分でケーブルカーが来てしまう。
急いで、駅に向かう私達。

が、しかし。歴史は繰り返すものである。
また、目の前でケーブルカーが出発してしまった。

「ちょっと、待ってくださいよ〜。」叫ぶ、コタちゃん。(2回目)

「もうしかたがない、歩こう」ケーブル王が言った。

ここまで、来るのにもさんざん歩いているので、メンバーのテンションかなり下がり気味。それでも、歩くことになり、山頂に続く登山道を進もうとしたその時。
うらっちが

「もう、限界!ギブアップ!」と言い出した。

それもそうである、うらっちの履いている靴は登山にはもっとも適していないと思われる、先っぽがとがったような靴だったのだ。
まったく、これだから素人はコマる。山をナメすぎている。
結局、歩くのをあきらめ、あと30分、駅で待つことに。
ボーッと、空を見つめる4人。

しばらくして、やっとケーブルカーが到着。これで、やっと山頂に行ける。
このケーブルカーがまたすごい。なんだか、お菓子の家みたいな格好で、しかも電飾付き。
山頂に到着すると、そこには立派な遊園地があった。

その名も「スカイランドいこま」

まさに、天空のパラダイスである。
乗り物もたくさんあり、むかし後楽園遊園地にあったウルトラツイスターまでもがあった。
規模的にも後楽園遊園地より、充実している気が。が、しかし、客がほとんどいない。今日は土曜日なのに。
最初は休みなのかと思ったが、確かに従業員はいる。完全に客の数より、従業員の数のほうが多い。
たまに動くジェットコースターにポツリと乗っているバカップルをみて、何か悲しいものを感じてしまう。彼らもやっぱりUSJにしておけばよかったと、かなり後悔しているに違いない。
これが、日本各地に点在するアミューズメントの現状なのだと、実感。
これも、すべて、ユニバーサルスタジオの仕業なのであろうか。
あまりにも、さびしい遊園地を見て、少し悲しくなる4人。
すぐに、下りのケーブルカーにのって、そそくさともとの、生駒駅に戻ることにした。
この時点で、時計の針は昼12時を差していた。

ケーブルカー「ブル号」

「ミケ号」

問題のクリスマスツリーとお菓子の車両

「スカイランドいこま」、ほとんど人がいない

そろそろ、お腹もすいてきたので、昼食を取ることに。
ここで、かとじん念願のお好み焼き店に入る。
さらに、念願のお好み定食を注文。(関西では、お好み焼きにライス、味噌汁、サラダがセットになった、お好み定食が一般的に流通している。他に、焼きそば定食もある。)
本当にご飯とお好み焼きは、絶妙に合うんだよ。

次に、問題になるのは、これからどこに行くかということである。
今いる、生駒は奈良県。

「せっかく奈良県まできたのだから、東大寺の大仏が見たい」と、ケーブル王が言い出す。

私は、今回大阪観光に来たのだから、もっと大阪を見るべきではと思ってはいたが、ケーブル王がどうしても行きたいと、言い張るので仕方なく、大阪とは反対方向の奈良へ。

この時点で、うらっちは足が痛くなっており、もういいかげんにしてほしいと、目で訴えている。
とりあえず15分ほど電車に乗り奈良駅に着いた。

大仏に行くためには、ここからさらに15分は、歩かなければならない。
その前に、そろそろ帰りのチケットを手配するべきではと思い、みんなに声をかけた。
帰るのは明日、今日のうちに飛行機の予約をしなければ、特割料金にならない。
特割だと東京、大阪間
11000円位だが、正規料金だと19000円雲泥の差である。

早速、コタちゃんに電話を掛けさせる。
とりあえず、JASに電話して、夕方くらいの便を予約することに。

「もしもし、、、明日の便で、、夕方の、、」なれないせいか、あせりながら電話をするコタちゃん。

「あ、そうですか、、」ガチャ!

「全部満席でーす。」開き直るコタちゃん。

やはりである

私の予感は的中した。いくら12月の初めとはいえ、東京、大阪間は人気路線、前日に予約しようなんて考えが、そもそも間違っているのだ。
しかし、もしもを考え、つぎはANAに電話しようとした時、ケーブル王が

「ちょっとまった!」と声を張り上げた。

「いま、予約しようとしている飛行機エアバスA300じゃん。絶対いやだよ。」

「オイラは、ボーイング777しか乗らないからね。」

「だって、エアバス絶対墜落するもん。」

大騒ぎのケーブル王。
呆れる、3人。こんな人、まだいたんだ。
うらっちに関しては、エアバスとボーイングの存在すらわかっていない。
これには、私もいいかげん呆れたので、ここはケーブル王とコタちゃんに任せることに。
うらっちは、半ギレ気味で、すみっこのほうででタバコをふかしている。
勢いだけでこんなとこまで来てしまって、いまさら後悔してしるようだ。

で、オチはというと、結局、飛行機の予約はできず、新幹線で帰ることになったのだ。
せっかく、交通費をケチッってバスで来たのに、これでは、元も子もない。
計画性の無いこのプロジェクトのボロがこういう形であらわれた。
時計を見れば、とっくに2時を回り、もうそろそろ3時になろうとしていた。
大仏を見たがるケーブル王。
しかし、今から大仏に行っていたのでは、メインの大阪城に行けなくなってしまう。
私は、なんとかケーブル王を説得して、大仏を諦めさせる事に成功した。
したがって、また、大阪方面に戻ることに。
一体、奈良に何しに来たんだか。

時刻はもう4時になろうとしている頃、やっと大阪城の最寄駅の森ノ宮に到着した。
一路、天守閣を目指す。

しかし、この天守閣がまた遠い。
大阪城の敷地内に入ってから、15分以上は確実に歩く。
まあ、あたりまえと言えばあたりまえなのだ。
そんな簡単に本丸に行けてしまっては、すぐに敵に攻め込まれてしまう。ましてや、主人は天下の豊臣秀吉なのだから。
うらっちの足ももう限界が近づいて、完全に無口になってしまった。

それでもようやく、本丸に到着した。
そして、真っ先に天守閣を目指す。

それにしても、この大阪城、外見は見事な城だが、内部は完全に近代化している。
鉄筋コンクリート造りで、普通のビルと変わらない。
聞けば、秀吉の時代から残っているのは、石垣の一部だけみたいだ。この、本丸も戦後に作られたものらしい。
天守閣から、大阪の街を見下ろし目標を達成した我々、次は大阪と言えば通天閣と言うことで、通天閣のある天王寺を目標に定めた。
時刻はもう5時である。

日も完全に落ちた頃、通天閣に到着。時間的にも夜景がきれいな時間だ。

通天閣自体、それほど面白いと言うわけではないのだが、その、立地条件がちょっと面白い。
東京で言うなら、上野や、日暮里の街中に東京タワーを置いた感じなのだ。(わかるかな?)

通天閣にとりあえず昇り、みんなで、「たかーい!」とあたりまえのセリフを残し、次の場所へ移動。


次の場所は、
「フェスティバルゲート」

通天閣のすぐ近くにある、総合レジャー施設とも言うべきところだ。
ここは、ショッピングモールあり、遊園地あり、温泉ありという、まさに夢のパラダイス。
何しろ凄い、東京で言うところの、ビーナスフォート、イクスピアリ(これは千葉)、ららぽーと(これも千葉)のような、ショッピングモールの中をジェットコースターが走っている。買い物をしていると悲鳴が聞こえてくるなんてのもめずらしい。

足が完全にマヒしてしまったうらっちは、ここの靴屋にて、やっとサンダルを買うことができた。
急に機嫌がよくなり、元気を取り戻すうらっち。
こんなことなら、もっと早く靴屋に行っておけばよかったのに。

この勢いで、例の
ジェットコースターに乗ることに。
目の前を疾走する
ジェットコースターを見て、少々ビビる4人。
でも、面白そう。
発車のベルと同時に、カタカタと不気味な音を立てながら、我々を乗せた車両はゆっくりと、最高地点へと向かう。

「通天閣がよく見えるな〜」と言った瞬間、一気に急降下。

「ギャー!」、「オー!」、「ヒョー!」


なかなかの迫力だ。
終点に到着した時は、みんな放心状態。うらっちに関しては、一人涙を流している。
いやー、よかった。


  

これがフェスティバルゲートだ!


時刻は、もう7時を過ぎていた。

そろそろ、すぎさんの店に行かなくては。
すぎさんの店はここから30分位の、河内松原という所にある。

河内松原駅ついてはみたが、店の場所がまったくわからなかったので、交番で聞き、店を発見。店に入るなり、すぎさんを発見。店長のはずなのに、忙しそうに働いている。

そんな、すぎさんを横目に、焼肉を食べまくる。

時刻は10時を過ぎた頃、すぎさんが仕事を終わらせ、我々に合流。

すぎさんが最近買ったシビック(中古)に5人乗車で、また、観光に行く。

やはり、地元の人がいて車があるのは、とても心強い。

勢いに乗って、まずは明石海峡大橋へ向けて、高速を爆走。

次は、函館、長崎に並ぶ日本三大夜景のひとつである六甲山へ。
さすがに、夜景は綺麗である。みんな感無量。
このあと、山を下り、大阪に戻る。

後部座席につまっていた、私、コタちゃん、うらっちは不覚にも熟睡してしまった。(すぎさん、ケーブル王、本当にゴメン。だって眠かったんだもん。)

深夜、2時を過ぎた頃、ようやくすぎさんの家に到着。

今夜は、全員すぎさんの家に泊めてもらう。(ふつうのワンルーム)

一人暮らしのすぎさんの家には、当然のごとく一人分の布団しかなかった。

速攻で、すぎさんのベッドを奪ううらっち。そして、ケーブル王は毛布をゲット。
残った、私とコタちゃんは、床。掛け布団も何もない。
一番気の毒なのは、すぎさん、自分の家なのに、ベッドと布団をうばわれ、床の隅っこで、まるくなって寝ている。
一日の疲れが出たのだろうか、こんな状況にもかかわらず、みんなあっさりと深い眠りについてしまった。
かなり、ハードな一日を終え、もう限界のサカジェクト。明日はもう東京に帰らなくては。
サカジェクトX 次回、帰郷編に乞うご期待。

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